尿酸値が高い人や痛風が怖い人のためのプリン体講座:細胞密度の高い食品は要注意!
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こんばんは、Iwasaki です。
今日、ひょんなことから Twitter で痛風とプリン体のことが話題になりました。プリン体の過剰摂取は、高尿酸血症、ひいては痛風につながることがあります。
実は私の家系にも痛風もちが居て、私自身も尿酸値がギリギリ正常範囲内です。そこで、プリン体について自分なりにまとめてみることにしました。
まず最初に、プリン体のプリンは purine、デザートのプリンは pudding で、まったくの別物です。デザートのプリンにプリン体は含まれていません。
プリン体とは、プリン環の骨格をもつ有機化合物の総称です。
デオキシリボ核酸(DNA)に含まれる4種類の塩基、アデニン(A)、グアニン(G)、チミン(T)、シトシン(C)のうち、AとGがプリン塩基です。リボ核酸(RNA)に含まれる AとGも同様です。
生体内のエネルギー通貨であるアデノシン三リン酸(ATP)にもアデニンが含まれているのでプリン体です。
コーヒーなどに含まれるカフェイン、チョコレートのテオブロミンなどもプリン体ですが、含有量が微量なので無視して構わないと思います。
つまり、生体に含まれるプリン体の大部分は核酸として存在するわけです。
ということは、どんな生き物にもプリン体は多かれ少なかれ含まれています。したがって、生き物の分泌物など、一部を除いた大部分の食品にはプリン体が含まれています。
ただ、忘れてはならないことは、プリン体はヒトにとって不可欠な栄養素であることです。
要は過剰摂取にならないように、どのような食品にどの程度のプリン体が含まれているのかを知って、うまくコントロールすることが肝心です。
「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」には「1日400mgを目安にしたプリン体の摂取制限」が示されています。てことは、一食あたり100mgを超えないように気をつけていればよさそうですね。
では、どんな食品にどれくらいのプリン体が含まれているのでしょうか。
以下のサイトをご覧ください。
食品中のプリン体含有量
でも、これを全部暗記するのって無理ですよね。
そこで、大まかな予想ができるポイントを幾つか解説します。
【まず一食あたりの摂取量を考えよう】
この表の数値はすべて100gあたりのプリン体のmg数です。
食べ物の種類によって、一食あたりの摂取量は異なります。
摂取量がどのくらいになると、プリン体の許容量100mgをオーバーするかを考えないといけません。
ご飯は、一膳が約140gですが、水を加えて炊くため、元の白米の2.2倍になっています。つまり、元の白米の重さは、140g ÷ 2.2 = 64g です。64gの白米のプリン体含有量は、64g x 25.9mg ÷ 100g = 17mg ですので、1膳のご飯なら十分許容量以下で、許容量オーバーになるのは6膳も食べたときです。
一方、肉 たとえばカタロースは、90.2mg/100gですが、ステーキ1枚で100gくらいはありますので、それだけで許容量ギリギリということになります。
レバーは およそ2倍の含有量なので、たった 50g で簡単にオーバーしてしまいます。
ピーナッツは 49.1mg/100gと、植物にしてはやや高めに見えますが、許容量になるには 204g も食べないといけません。一食でそんなに食べませんよね。
このように、一食で食べる量がどのくらいならプリン体の許容量を超えるかを考える必要があります。
【細胞密度の高い食品は要注意】
プリン体は核酸の原料ですので、細胞に含まれています。
生体の組織は、細胞と細胞外物質(細胞からの分泌物)からできています。
細胞1個あたりのDNA含有量は、同じ生物種なら細胞の大きさに関係なく一定です。ですので、小さな細胞がぎっしり詰まった組織はプリン体含有量が高く、大きな細胞でできた組織や、細胞がまばらで細胞間物質が多い組織はプリン体含有量が少なめです(RNAは無視することにします)。
筋肉をつくる筋細胞は大きな細胞なので、「お肉」のプリン体はそう多くありません。一方、内臓(レバー、腎臓、小腸など)は、比較的小型の細胞が詰まっているのでプリン体が多めです。最も要注意なのが、小型の細胞がぎっしり詰まっている精巣(白子)です(305.5mg/100g)。精子はとても小さい細胞だからです。
精子とは逆に、卵細胞は大きいのでイクラは低めです(3.7mg/100g)。さらに鶏卵は、黄身が1個の巨大な卵細胞で、白身は細胞外物質なので、プリン体はほぼゼロ。ウニは、卵巣と精巣の両方が入っていますので、結構高めの数値です。
豚足は この表には載っていませんが、大部分が細胞間物質なので、プリン体は少ないはずです。
【植物は低め】
植物の細胞は、動物の細胞と比べて大きいのが普通です。したがって、野菜類は一般にプリン体が少なめです。
ただし、芽や花の部分は小さな細胞が密集してるのでプリン体も多めになります。ツクシの頭などは要注意と思います。
【分泌物は大丈夫】
細胞外物質にはプリン体は含まれませんので、細胞の分泌物である牛乳にもプリン体は含まれません。
ただし、同じ乳製品であるチーズは、発酵を利用していますので微生物が含まれ、そのためプリン体も含まれますが、5.7mg/100gとわずかです。
【干物は高めに出る】
生体の7割程度は水ですので、乾燥食品は生ものに比べると3倍程度高めの数値になります。通常は水で戻して料理しますので、表の数値の1/3程度になると思っていいでしょう。
干し椎茸やカツオブシが高い数字だからといって、そう気にする必要はありません。たくさん食べる物でもないですし。ただし、ダシのよく効いたスープを大量に飲むと、その中にプリン体が溶け込んでいることは覚えておいたほうが良さそうです。ちなみに、プリン体はアミノ酸と同様に「うまみ」成分のひとつです。
健康食品の中で、DNA/RNAが約2万と とんでもない数値なのは当然として、ビール酵母(エビオスなどの乾燥酵母)とクロレラが約3000と凄い数字になっています。これは、乾燥食品であるためと、細胞自体が動物細胞と比べると極端に小さいからでしょう。多量に食べる食品ではないにしても、痛風家系の人間には ちょっと怖いですね。
【ビール以外の酒は大丈夫?】
次に、いろんなお酒に含まれるプリン体を見てみましょう。
アルコール飲料中のプリン体含有量
ビールは、細胞豊富な麦芽を原料に使いますので、麦芽からプリン体が溶け出し、6mg/100mlのプリン体を含みます。したがって、一食あたりの許容量は、100mg ÷ 6mg x 100ml = 1666ml となります。中ジョッキ(生中)のビールの量は330ml程度なので5杯飲むとビールだけで許容量ギリギリになります。でも、ビールが痛風に悪いと言われてる割には、意外と大丈夫ですね。
同じ醸造酒でも、日本酒やワインは、麦芽に比べると細胞の少ない部分(胚乳や果汁)を使うのでプリン体は少なめです。
さらに蒸留酒となると、たとえ原料の醸造酒にプリン体が含まれていたとしても蒸留の過程でゼロになりますので、焼酎などはプリン体ゼロです。ブランデーなどは熟成させるときに樽から少量のプリン体が溶け出すためか、ゼロではありませんが僅かな量なので、25000mlも飲まないと一食あたりの許容量を超えない計算です。こんなに飲む前に急性アルコール中毒で死んでしまいますね。
ただし、ビール以外なら飲めるだけ飲んでいいかというと、決してそうではなく、あくまで適量です。アルコールの過剰摂取は、尿酸の体内生産を促すからです。
ついでに言うと、食生活全般のカロリー制限やバランスが大切とのことです。肥満は万病の元ですしね。あと、水分を十分摂ることは、高尿酸血症だけでなく他の面でもいいので、意識して水を飲むようにしましょう。
また、プリン体摂取さえ制限すれば高尿酸血症や痛風にならないかと言うとそうではなく、遺伝的体質、飲酒、運動不足なども大きく影響します。食べ物から摂るプリン体よりも体内で生産されるプリン体の方が多いからです。なので、食品のプリン体にばかり神経質にならず、運動なども含めた生活全般を考えることが大事なようです。
以上、プリン体の豆知識でした。
てことで、ではまた!
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