初心者向け Exif 情報の危険性と活用法〜その2: iPhone での見方

公開日: : 最終更新日:2014/05/26 ブログ, 人さまのアプリ, 写真・カメラ

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こんにちは、Iwasaki です。
 

昨日の第1回では、危険性やその回避法について書きましたが、第2回の今回はいよいよ本題の有効活用を説明します。

Exif 情報には、撮影日時、絞り(F値)、シャッタースピード、ISO 感度、露光補正値などのほか、焦点距離、測光方式、フラッシュ、レンズの機種名、撮影デバイスの機種名、記録画素数など様々なデータが含まれます。フィルム時代の几帳面なカメラマンは、これらのうち必要な事項を撮影ノートに手書きで記録し、最適な撮影条件を探っていたものです。デジタルになって、その作業から開放されたわけですから、とてもありがたいことです。
 

iPhone で Exif 情報を見る方法

では、さっそく iPhone に保存された写真の Exif 情報を iPhone で見る方法を説明しましょう。

残念ながら iPhone には、 Exif 情報を表示する標準アプリはありません。せめて撮影日時くらいは見れたら、と思うのですが。

Exif 情報を表示してくれる無料アプリは下の2つがオススメです。


PhotosEXIF 1.4.8(執筆時 無料)


Exif Wizard 3.7(執筆時 無料)

 

それぞれ一長一短ありますが、今回は PhotosEXIF を使って説明しましょう。

アプリを立ち上げるとアルバム一覧の画面になりますので、見たいアルバム、見たい写真を選ぶと以下の画面になります。↓

IMG_3322

↑ 選んだ写真が見えていますね。

下段のセレクターに写真、EXIF、GPS の3つの選択肢があって、最初は写真が選択されています。

EXIF を選ぶと、お目当ての Exif 情報が表示されます。
内容については、後で詳しく説明します。

↓ ちなみに、ここで一番右の Map を選ぶと、

IMG_3324

↑ 地図が表示されます。
そうです。これが前回述べた GPS 情報です。
この写真を撮った場所が特定されるわけです。

この場所は、以前めしログで紹介した翔悦という店で、場所を特定されても別に困りませんが、これが自宅だったりすると非常にマズいですよね。

このように、GPS 情報記録をオンにして撮った写真には Map という項目が表示されるので、オンだったことが一目で分かってしまいます。

↓ 逆に前回説明した方法で、GPS をオフにして撮った写真の場合には、

IMG_3325

↑ セレクターに Map の項目が出ませんので、オフだったことが分かります。
 

Exif 情報の内容

まず注意しておきたいのは、Exif 情報の内容を信用しすぎてはいけないということです。大部分の項目は、カメラメーカーが設計値を書き込んでいるだけですから、かなりの誤差を含んでいることもありますし、まれですが有り得ない値が書き込まれているケースも経験しました。

また、アプリによって表示される項目の順番や形式は異なりますし、すべての項目が表示されるとも限りません。

では、このアプリで表示される Exif 情報を上から説明していきましょう。

IMG_3449

● 種類:JPEG
画像の保存形式が JPEG 圧縮ファイルという意味です。
JPG と書く場合もあります。
iPhone を含め、大抵のデジタルカメラで撮った画像はこの形式で保存されます。他には非圧縮の TIFF や、画質劣化のない圧縮形式の PNG などがあります。iPhone でスクリーンショットを撮った場合には PNG 形式になります。

● ファイルのサイズ:1.693(MB)
ファイルサイズが1.693 [MB] ということです。
非圧縮のカラー画像ファイルはRGBの3チャンネルから成るので、画素数 X 3 [Byte] のサイズになります。iPhone 5s の背面カメラ(画素数 3264 X 2448 = 7990272)の場合、非圧縮だと 7990272 X 3 = 23.97 [MB] にもなってしまうので、JPEG という方式で圧縮して 1/14 位のサイズにしてあることが分かります。

● 保存した日時:2014-01-24 13:39:30
これが撮影日時です。日付と時刻が秒単位まで分かります。
iPhone の時計は定期的に時刻合わせが行われていて、正しい時刻(日本標準時、JST)とのズレは経験的に2秒以内です。撮影日時がこれだけ正確に記録できていると、犯罪捜査に協力するときや、天体写真の時刻を知りたい時など重宝するかもしれませんね。

● 画像サイズ:3264 X 2448
記録画素数です。
横 X 縦(横位置で撮った場合)の画素数です。
iPhone 5s の前面カメラなら1280 X 960 となります。

● モデル:iPhone 5s
撮影デバイスの機種名です。
ちなみに 5s、5c の正式表記は小文字で、それ以前の 4S などは大文字です。

● ソフトウェア:7.0.4
iOS のバージョンです。

● 撮影日時:2014-01-24 13:39:30
撮影日時です。先ほどの「保存した日時」と同じです。

● ISO:250
ISO 感度です。
iPhone 5s の背面カメラなら、32〜2500の範囲です。

● 露出モード:Auto
絞り優先やマニュアルなどの露出モードです。
iPhone にはオートしかありませんが。

● 露出プログラム:Program Normal
一眼カメラなどでは、いろいろな露出プログラムがあるんでしょうが、iPhone では Program Normal しかないようです。

● 測光方式:スポット測光
画面のどこの明るさを測って露出を決めたかという意味です。
iPhone では、画面のどこかを指で触ってからとると、スポット測光になります。
触らずに撮ると、画面全体を評価するマルチパターン測光になります。

↓ このあたりから下の項目は上にスクロールすると見えてきます。

IMG_3450

● 露出時間:33333/1000000
シャッタースピードのことです。
100万分の33333秒とは、分かりにくい表記ですね。1/30秒のことです。

● 絞り値:F2.2
F値のことです。
iPhone 5s の背面カメラは F2.2 固定です。
ちなみに 5s の前面カメラや 5c の背面カメラは F2.4 です。

● レンズ焦点距離:4.12 mm
iPhone 5s の背面カメラは 4.12 mm 固定です。
ちなみに 5c、5の背面カメラも 4.12 mm、5s の前面カメラは、2.15 mm、 です。

● フラッシュ:なし
フラッシュ(ストロボ)を使わなかったという意味です。
 

以上、iPhone で Exif 情報を見る方法と、各項目の意味を解説しました。

次回は、Mac で Exif 情報を見る方法を書きます。
 

てことで、ではまた!

 

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