計測マニアの中古車選び 〜 iPhoneアプリ「ゼロヨン計測」でエンジン不調を見抜け!

公開日: : 最終更新日:2014/07/12 ブログ, ライフハック他, 開発・自作アプリ , ,

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naisou

 
こんにちは、測らずにはいられない Iwasaki です。
 

実は、車を買い替えることにしました。

みなさんは中古車選び、どうされてますか?
中古車選びって、いろいろチェックすることが多くて大変ですよね。
特にエンジンの当たり外れは、一番大事なことなのに素人にはとても難しい…

今回、エンジンの調子を見るために私がやった簡単な方法を中心に、中古車選びの流れを書いておきます。
計測マニア以外で、ここまでやる人はめったにいないでしょうが、部分的にでも参考になれば。
 

まず、車種と年式を決めました。

今回は、敬愛するこの記事などを参考にして、国産大衆車で最高のハンドリングと評判が高い二代目デミオの前期型(DY系、2002-2004年式)1.3Lに決定。

次に、カーセンサーnetGoo-net で検索し、店の場所、価格、走行距離、修復歴なし、グレード、色、装備などを目安に物件を絞り込みました。

次に、車検が残っていて(残ってないと試乗できない)、1時間以内で行ける距離のお店に電話し、まだ売れてないか、試乗ができるか、を聞いてから来店日時を予約しました。この予約は大事です。飛び込みで行って、代車に出してて今店にないとか、別の店舗に置いてるからとか、何度かフラれましたから。

お店に行って車を見せてもらい、まず以下の点をチェックしました。
・外装のツヤや傷
・内装の色や汚れ、シートのへたり
・ホイールとタイヤの種類、サイズ、山の残り具合

気になる点があれば、どんどん iPhone で写真を撮り、メモ書きもしました。

次にエンジンをかけてもらって、以下の点をチェック。
・異音はないか、アイドリングは安定しているか
・エアコンをつけてすぐ、イヤな臭いがしないか
・エアコンはちゃんと効くか

さて、いよいよ試乗です。
一番気になるのはエンジンの調子です。
数台の車を並べて、同じコースでとっかえひっかえ乗り比べれば、自分の感覚である程度の比較はできるでしょうが、そんなことはあり得ません。別の日に違うコースで試乗するとなると、人間の感覚なんて全くアテにできません。そこで、今回は拙作アプリ「ゼロヨン計測」できっちり測定することにしました。

試乗は公道なので、制限速度は守らないといけません。0-400m とか 0-100km/h とかは到底無理ですので、計測区間はデフォルトのままの、0-20km/h、20-40km/h、0-50m の3区間で、3番目は制限速度次第でオプションってことにしました。

店の人は大抵は同乗されませんでしたが、同乗された場合には、ちゃんと断ってから加速タイムを測らせてもらいました。いぶかしげでしたが興味は持ってくれたようです。

試乗中には、他にも以下の点をチェックしました。
・ブレーキの効きと感触
・乗り心地
・ハンドルの応答性
・エンジンや足回りからの異音

試乗から戻って来て、エンジンが十分暖まった状態のうちに、店の人にお願いして、軽く空ぶかしをしてもらいました。マフラーから色の付いた煙が出ないかチェックするためです。

あとは雑談を交えながら、前のオーナーがどんな人だったかとか、値引きや下取りの条件とかを聞いて、お店をあとにしました。

帰ってから、メモや計測値をエクセルに入れて、にらめっこ。
楽しいんだな、これが。
 

さて、肝心の計測の仕方を少し詳しく書いておきます。

水平か垂直な場所を探して、しっかり固定するのがポイントです。
今回は運転席のドアポケットの底が水平だったので、そこに iPhone を置くことにして、計測軸の設定 [Set Axis] ボタンで、[-y] 軸に設定しました。右手で軽く押さえ、発進時にずれたりしないようにします。エアコンでパワーが喰われないようにエアコンを切ります。

ブレーキをしっかり踏んでオートマのDポジションに入れ、[Are you stopping ?] ボタンを静かに押します。
前方の安全を確認してから、エンジン回転が頭打ちになるあたりまで、ゆっくりアクセルを踏み込み、そこから一気にアクセル全開! 同時にブレーキをポンと離します。

わずかにタイヤが鳴いて車が発進します。
それと同時に iPhone が加速度を検知して計測が自動的にスタートします。
あとは、そのままの状態で、各区間の計測終了を知らせる3種類のチャイムが鳴ったら終了です。

道路に勾配があるといけないので、Uターンして逆向きにもう一度計測します。
行きと帰りで常に計測値に差がでるようなら勾配がある証拠ですから、両者の平均値をとります。

できれば何往復か測って、値が安定していることを確認できればベスト。

では、計測結果を3例お見せします。

demio

右の青のカラム(第3区間)は参考程度に。最後アクセルを抜いた場合もありますので。
左の第1区間は発進時のちょっとした違いで値が不安定になりがちです。私は計測慣れしてるので安定してますが。
中央の第2区間が一番信用できます。一番下の [Ave G] は、最終計測の第2区間の平均加速度です。
ちなみに、その上の [-y Axis G] はスクショを撮ったときの瞬間加速度なので無視してください。

1号車は、今回試乗した中でどの区間でも最速でした。ただ、外装の小傷の多さと内装の汚れが目立ちました。
2号車は、どの区間も遅く、明らかにエンジン不調です。空ぶかしでも白い煙が出てましたので、迷わずパス!
3号車は、1号車よりちょっと遅いようですが、まあ許容範囲かなと思って、内外装も綺麗だし、これに決めました。
2004年式、5万km走行、車検2ヶ月残りで、コミコミ24万円 + 下取り-1万円。

下調べには時間かかりましたが、数台を試乗したあとの判断は、アプリのおかげで実に簡単でした。
納車まであと数日ですが、唯一の不安材料は燃費です。
瞬間燃費計が付いた今時の車なら、試乗のときに だいたい分かるんですけどねぇ…
 

ついでに、他の車種のデータもチラ見せしときますね。

z3

1号車は BMW Z3 2.8L、2号車はヴィッツ 1.0L、3号車は新車のデミオ13スカイアクティブ(1.3L、助手席にお店の人)

Z3 は、高速PAの出口で0-100km/hを測りました。確かに速いですが、燃費は8だし、ハンドリングはヴィッツ以下だし、修理代が高いので手放しました。
ヴィッツはパワー不足ながらハンドリングが結構いいし、燃費も15なので気に入ってましたが、オイル漏れが見つかり、今回下取りに出すことにしました。
新車のデミオは今回試乗しました。2人乗ってたにもかかわらず、20-40km/h区間が二代目と互角ですね。発進してすぐは、CVTのせいか ちょっと遅めです。
 

というわけで、今回、自分で作ったアプリがこんなに大活躍するとは思いませんでした。正直、惚れ直しましたよ。

みなさんも、愛車の調子チェックや中古車選びに おひとついかがですか?

って ここまでする人なんていませんよね、すみません。
 

てことで、みなさんもよいカーライフを!

 

ゼロヨン計測 1.2(¥400)
カテゴリ: スポーツ, 仕事効率化
販売元: Masayuki Iwasaki(サイズ: 0.3 MB)
20-60 km/h 追い越し加速や 0-400 m 発進加速などを設定して1/100秒で自動計測。
 

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