[めし] なんと! 宮若の来々軒は豚骨ラーメンなのに清湯スープ
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こんにちは、ラーメン大好き Iwasaki です。
福岡の人間って、ラーメンと水炊きは濁ってナンボと思ってますよね。
昨日、その常識を根底から覆す豚骨ラーメンをいただいて来ました。
宮若市にある来々軒です。
宮若市っていうのは、数年前に宮田町と若宮町が合併して生まれた地名なんですが、福津市と同様に残念な地名と考えてる人が、私を含め多いんじゃないかと思います。歴史ある地名に対する敬意が、みじんも感じられないネーミングの好例と言っていいでしょう。
さて、その宮若にある来々軒、この店名にもいろいろ歴史があるようですが、それは後にして、まずは外観を。
↑ いわゆるイニシエ系ってやつですね。
5桁の電話番号が郷愁を誘います。
↑ メニューは壁にしかありません。うむ、潔い。
初訪問ですので、当然ながらラーメン 480円を注文。
この値段も潔いですね。
所詮B級グルメのラーメンに700円とかいう店は何様ですか、と。
↑ 来ました。 ん? これがラーメン???
ナニこの透明度、バイカル湖のご親戚かなにかですか?
↑ 脂はけっこう浮かんでいます。
麺は、中細麺の角がやや丸いタイプ。
では早速いただいてみましょう、まずはスープから。
うーん、美味い!
2口目は、目を閉じてすすってみます。
うん、やはり正真正銘の豚骨スープだ!
しかも、決して薄味ではない。
コクもしっかりあり、滋味〜って感じ。
そして目を開けると、そこにはうどんのような澄みきったスープ。
頭がくらくらします。
そういや昨日小倉で飲んだ くらちゃんもラーメン大好きだから、今頃福岡で3杯目のラーメン食べてるんだろうなぁ、とかどうでもいいことが頭をよぎります。
麺は私好みの細すぎない麺で、小麦粉の香りも好きなタイプでした。
チャーシューは、ジューシーでいい感じです。
トッピングのシナチク、キクラゲと思ってたものは、実際にはタケノコと昆布でした(笑)。
総合的にかなりレベルの高いラーメンと思うんですが、なにせ見た目とのギャップが衝撃的すぎて冷静な判断が下せない感があります。それくらい豚骨スープ、とくにこってり系ほど白濁が強いという先入観が強烈すぎて、清湯スープなのに普通に豚骨の味がすることを脳が受け入れてくれないみたいです。
さてこの「豚骨スープといえば白濁」という常識はどこから来ているのでしょうか?
そういえば、豚骨ラーメンの発祥の店、久留米の「南京千両」のスープも、意外なほど白濁は少なく脂もほとんど浮いてませんでした。
Wikipedia の久留米ラーメンによると、開店時の1937年頃は、実は白濁スープではなく清湯スープだったようです。その10年後に久留米「三九」の杉野某氏がうっかりスープを長時間強い火力で沸騰させてしまい、白濁スープが誕生したんだとか。
そしてその杉野某氏が4年後の1951年に小倉北区宇佐町に移転して「来々軒」を開店させたのだそうです。
つまり、元々の作り方で沸騰させないように丁寧に煮込んだ豚骨スープは濁ってなくて、白濁スープというのは失敗から生まれたものだったんですね。なので、濁りが少ないからといって味が淡白というわけでもないと。
それにしても、白濁スープの元祖が小倉「来々軒」で、ここ宮若市の「来々軒」は同じネーミングなのに真逆の清湯スープという、なんとも皮肉な巡り合わせ。
宮若「来々軒」にはどんな歴史が秘められているんでしょう…
てことで、ではまた!
来々軒
0949-52-0168
福岡県宮若市福丸270-2
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