いま太陽がアツい! 巨大黒点AR2192をミラーレス機や iPhone で撮ってみた
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いま太陽に、めったに見れないほど巨大な黒点が出ているのをご存知ですか?
宇宙天気のサイトによると、この巨大黒点 AR2192 は 12.5万kmの幅があり、なんと木星と同じくらいのサイズだそうです。
太陽までの距離 15,000万kmを底辺とする三角形を考えて視角を求めると 0.048度、つまり 2.9分で、視力 1.0の人が見ることができる視角である1分より大きいので余裕で見えます。このような肉眼で見える黒点を肉眼黒点といいます。
太陽の活動は約11年周期で、去年か今年あたりがピークのようですので、今後10年位こんな巨大な黒点は見られない可能性大です。あと5日ほどで太陽の西端に移動してしまいますので、それまでに見ておくことを強くオススメします。
ただし、昼間に直視すると目を痛めてしまうので、必ず日食グラスを通して見ましょう。日没直前なら全くの肉眼でも見えるでしょう。
また、この黒点からXクラスのフレアがすでに2度も発生したので、高緯度地域では派手なオーロラが見られそうです。もしかしたら低緯度オーロラが見られるかも。また磁気嵐の可能性は、上記サイトによると45%だとか。
というわけで、今日の福岡は晴れだったので、写真を撮ってみました。
まずはミラーレス機に望遠レンズで ↓
機材:パナソニック DMC-G6、キヤノン EF 300mm F4L、キヤノン EXTENDER EF2X II、ケンコー NDフィルターなど
条件:ISO 200、1/4000秒、F4(35mm版換算 1200mm F16)、3264X2448画素で撮影、1600X1200 にトリミング
時刻と場所:2014/10/23 10:28、福岡市城南区
太陽直径を 139.2 万kmとして、この写真の黒点の大きさを計測してみたところ、半暗部も含めて 16.7 X 11.6 万kmでした。成長した?
次に望遠鏡と iPhone でコリメート撮影 ↓
機材:iPhone 5s、タカハシ フローライト D=60mm f=355mm 対物レンズ、ビクセン LV 2.5mm 接眼レンズ、ケンコー NDフィルターなど
条件:ISO 50、1/120秒、3264X2448画素で撮影、800X600 にトリミング
時刻と場所:2014/10/23 12:48、福岡市城南区
暗部と、それを取り巻く半暗部のコントラストが美しいですね。円形ではなくヒモ状の暗部もあって珍しいと思います。
機材:パナソニック DMC-G6、キヤノン EF 300mm F4L、ケンコー NDフィルターなど
条件:ISO 200、1/4000秒、F4(35mm版換算 600mm F8)、3264X2448画素で撮影、800X600 にトリミング
時刻と場所:2014/10/17 17:05、福岡県糸島市西浦
太陽は自転しているので約27日で地球に同じ面を向けます。つまり、左端(東側)から右端(西側)に黒点が移動するのに13日ほどかかります。今日がほぼ真ん中にあったので、6日前には左端にあったはずと思って、6日前の写真を探したら、やはり左端のやや下に写っていました。そこが少し凹んでるように見えるのは気のせいでしょうか…
以上、計測マニアのイワサキがお伝えしました。
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