カメラ初心者におくる被写体選びのヒント〜写真には愛が写る
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こんにちは、カメラマニアのイワサキです。
技術的な話が多い当ブログですが、今回はちょっと観念的なお話を。
いい写真を撮りたい、写真のウデを上げたい、人に感動を与えたい、、、
カメラ、特に一眼レフなどの本格的なカメラを初めて買った人は、まずそう思うのではないでしょうか。
で、いったい何を撮ればいいの?
と悩むことになります。
そこで私からのアドバイス
1. 撮りたいものを撮る
あまりに簡単すぎるアドバイスですが、これには意外と深い意味があります。
撮りたいということは、その被写体が好き、または強い興味を持っているということです。
人は無関心な対象に対しては、視線すら向けず無視します。というか視界に入っていない、つまり見えてないんです。ということは存在していないのも同然です。
一方、好きなものや興味ある対象は、しっかり意識され、その人にとって大きな存在です。そういう対象にしか、人はカメラを向けません。
そして実は、好きなもの、大きな存在であればあるほど、いい写真が撮れる確率が上がるんです。
なぜでしょうか?
2. 自分は何が好きなのか、を知る
これ、改めて問われると意外と答えにくいものです。でもデジカメ用フォルダや iPhone のカメラロールを見れば一目瞭然、好きなものほど多く撮っているからです。
私の場合、今見てみたら食べ物が圧倒的に多いですね。
私の人生、食べることしか楽しみがないのか?
うーむ、否定できない…orz
あとは空や星などの風景、バイクなどのメカが続きます。
動植物は思ったより少なく、人物は予想通りわずかでした。
というわけで、やはり嗜好がもろに反映されています。
では一般的に、撮影枚数が多い被写体はなんでしょう?
子持ちの人であれば、おそらく我が子の写真がずば抜けて多いでしょう。あるいはペット。
やはり、その人が一番愛情を注いでいる対象が、被写体に選ばれてますよね。
ちなみにコレは私の好きなキノコ Photo fromunsplash.com/nousnou
3. 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
とにかく沢山の枚数を撮らないことには、いい写真は出てきにくいです。
今はデジタルなので、1枚撮るのも100枚撮るのも金銭的にはほぼ同じですから、がんがん撮ることができます。
同じ被写体でも、レンズの焦点距離や立ち位置を変えて、色んな構図で撮る。あるいは絞りやシャッタースピード、露出補正など撮影条件を変えて撮りましょう。それらを組み合わせると、嫌でも相当な枚数になります。100枚に1枚でも、いい写真があれば儲けものじゃないですか。
ちなみに、フィルム時代のプロとアマの最大の違いは撮影枚数と思います。アマは趣味に使える金額が限られるために、ひとつのカットを大事に大事に1枚とか数枚しか撮らない人が多数でした。プロ並みに一度に数十枚も撮ったりしたら、フィルム代だけで千円くらい飛びますから。
子どもやペットのように、愛情を注いでいる対象は沢山撮られ、沢山撮られれば良い写真も出てきやすくなる。だから、いい写真の被写体は、撮影者が愛情や興味を注いでいる対象物であるのが普通です。
4. 愛の深さが写真に写る?
子どもやペットを撮る場合、可愛い子どもをより可愛らしく、愛らしいペットをより愛らしく撮りたいと思うのが、親や飼い主の人情でしょう。
そう、愛情が深いほど、写真の量が増えるだけでなく、写真の質も上がるんです。
あなたが車好きなら、よりカッコよく写るアングルやライティングを探すでしょうし、虫好きなら、よりキレイに写るように工夫したり機材を買ったりするはずです。
あるアプローチを例に説明してみましょう。
好きな対象であれば、撮影者は撮る前に何度も何度も肉眼で見ており、対象物の一番いい表情、一番美しく輝く瞬間を経験してます。そのイメージが記憶にあるということは、写真の完成イメージが頭の中で見えているわけです。撮影した多数の写真と完成イメージとを比べて、完成イメージに届いている写真を選び、届いてなければ捨てます。もしイメージ通りのが1枚も撮れてなければ、撮れるまで諦めずにトライします。
このアプローチなら、技術と機材と時間と運があれば、最終的にいい写真が撮れるのは当然ですよね。
被写体への愛情や興味といった思い入れが強ければ強いほど、その人が持っている完成イメージは、数においても質においても、他の人を圧倒しています。つまり、その人にしか撮れない圧倒的な写真が約束されているわけです。
まとめ
いい写真には、技術、機材、時間、運なども必要ですが、一番大事なのは被写体に対する思い入れの強さです。
あなたの愛して止まない被写体が一番輝く瞬間を遺し伝えるために、あなたが納得するまで撮り続けましょう。
そんな写真を見た人は、被写体に対するあなたの愛情や眼差しまで感じ取ってくれることでしょう。
では、よきカメラライフを!
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