アルツハイマー病など認知症に効く! 脳と体を同時に動かす運動プログラム
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こんにちは、糖質制限ダイエット中の Iwasaki です。
認知症患者の約7割を占めるアルツハイマー病は、全国で400万人以上と推定されています。現時点では有効な治療法もなく、このままだと今後も増え続けることでしょう。明日は我が身です。
1/19に放送された、NHKスペシャル「アルツハイマー病をくい止めろ!」で、いくつか有望そうな治療薬や予防法が紹介されていました。とても興味深かったので、記事を書くことにしました。
まず、ざっと要点だけ書き出してみます。
・この病気の間接的な原因物質のアミロイドβは、発症の25年前から増加する。
・アミロイドβを叩く薬、ガンテネルマブの予防効果の臨床試験が始まった。
・この病気の直接の原因物質のタウは、発症の15年前から増加する。
・タウを叩く薬、LMTX は早ければ2年後に臨床試験の最終段階が終わる。
・血糖値が高い人ほどアルツハイマー病のリスクが高い(九州大学の久山町研究)。
・睡眠の質が良い人ほどアミロイドβがきちんと排出される。
・認知症をくい止める予防プログラムが日本で開発された。
今回、特に印象深かったのは、最後の予防プログラムです。
国立長寿医療研究センターの島田裕之氏の研究チームが MCI(軽度認知障害)の人を対象に、海馬(脳の記憶を司る領域、上の画像の青色部分)の萎縮をくい止める予防プログラムを開発しました。さらにこのプログラムは海馬の萎縮を改善する治療効果もあるようです。
そのプログラムとは、簡単に言えば脳と体を同時に動かす運動です。
たとえば、95から3づつ引いていく計算をしながらウォーキングをしたり、二つ前の単語まで言うしりとりをしながら踏み台昇降をしたり、脳を働かせると同時に運動します。これを90分間、週に1回行います。
運動によって血中に放出された成長ホルモンが、海馬では BDNF(脳由来神経栄養因子)というタンパク質をより多く分泌させ、新たなニューロン(神経細胞)を作る細胞分裂を促します。さらに、計算やしりとりで海馬に負荷がかかっていると、新しくできたニューロン同士がシナプス(つなぎ目)を作りやすいのだそうです。
軽い運動とはいえ、90分間というのは結構大変そうですが、明らかに効果が認められたそうなので、認知症が心配な人は是非実行されるといいと思います。
国立長寿医療研究センターの自立支援システム開発室のサイトから、100頁近くもある認知症予防マニュアルをダウンロードできます。
あとは、要点にもある良質な睡眠と糖質制限ダイエットでしょうか。
25年も前からアミロイドβが溜まり始めるわけですから、40代やもっと前から意識して習慣付けしたほうがいいと思います。
てことで、ではまた!
↓ 海馬の画像の表示に使った iPhoneアプリ
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