1月20日未明、関東上空にあらわれた大火球の3日後の詳細
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最終更新日:2013/07/21
ブログ, 自然・科学・計測・原発 天文
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こんにちは、珍しい自然現象大好きの Iwasaki です。
1月20日未明、関東上空に火球あらわる(動画あり) の続編です。
あれから3日が経ち、いろんなことが分かって来たようです。
私がネット上で見つけた中で、一番詳しくて一番信頼性が高そうなサイトが、ここ。
SonotaCo.JP という数十人のグループで作るサイトです。
固定カメラで夜空を動画撮影しておいて、何か変な物が写っていれば協力して解析する、そんなグループのようです。素敵。
流星以外にも、スプライト(雷のときに宇宙に向かって伸びる放電)の貴重な画像なども撮られているようです。
前回引用したドライブレコーダーも、予期せぬ画像が撮れるという点で素晴らしい方法なんですが、車載カメラなので、方位や仰角の特定が難しいという欠点があります。
一方、固定カメラだとその点はバッチリ。
しかも、複数のカメラで同時に撮影できていれば三角測量ができますので、立体的な解析が可能となります。
つまり、流星などの位置を、単に見えた方向ではなく絶対的な座標として求められるわけです。
今回の火球については、以下のようなことが分かったようです。
(サイトの内容を私なりに解釈したものです。間違ってたらすみません。)
・2時42分04秒に、大岳山付近上空の高度 100 km の大気圏に、初速 20 km/s で突入し光り始めた。
・8秒間ほど2時の方角に150kmほど進んで鹿島灘上空の高度 30 km に達し、速度 3.3 km/s まで減速して発光が終わった。
・最大等級はマイナス10等級程度
減速したとはいえ、3.3 km/s というのは時速にして1万km以上ですので、素人的に考えると、光らないということは燃え尽きた可能性が高いように思っていましたが、必ずしもそうではないようです。
ダークフライトという、光らずに落下する過程があるようで、今回も隕石として落下した可能性もなきにしもあらずってことみたいですね。
それにしてもマイナス10等級というのは凄いですね。
木星の最大等級がマイナス3等級、昼間に肉眼で見えるのがマイナス4等級です。
等級というのは、5等級で100倍明るくなりますから、木星の630倍。
半月くらいの明るさが1点に集中して光っていたわけですから、さぞまばゆかったでしょう。
火球という名称は、流星のうち、マイナス3〜4等級より明るいものを指します。
今回の火球は、大火球といっていいレベルでしょう。
昼間でも楽に見えたレベルです。
見たかった…
解析すれば、こんなことまで分かるなんて、素晴らしいですね。
てことで、ではまた!
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